ロシア連邦保安庁(FSB)のイリューシンIl-96-300型が2022年4月20日(水)、羽田空港に到着しました。機体記号(レジ)「RA-96019」が使用されています。この機体は、日本がロシア大使館の外交官8名を国外退去を決定し、その対象者と家族をロシアに帰国させるために飛来したとみられます。この機体は正午過ぎ、羽田空港のC滑走路34Rから離陸しました。
FSBは、日本に飛来したイリューシンIl-96-300型を10機保有しているとみられ、これらの機材は欧米各国から国外退去を求められた外交官のロシア帰国のため、例外的に欧米各国へ飛行しています。ヨーロッパではEU加盟国がロシア国籍機の上空飛行を認めておらず、国外退去時にもウクライナ侵攻以前の航路を使うことができず、フィンランド、スウェーデン、ノルウェーを迂回する飛行経路で運航されています。日本への飛来時は、モスクワからウラジオストクを経由し、日本海を横断して羽田に到着しています。