全日空(ANA)は2022冬スケジュール(2022/10/30〜2023/3/25)で、2020年度期初計画比で国際線の運航率を約3割で計画しています。このうち、北米路線はコロナ前の約9割の運航率を見込んでいます。中国路線は厳しい入国規制の継続、ヨーロッパ路線はロシア上空の回避による航続距離の延長などの影響を受け、回復の地域差が鮮明です。
アメリカ・カナダ・メキシコの北米路線は、羽田と成田を使い、ワシントンD.C.とヒューストン線に毎日運航し、2020年度期初計画と同様の便数を確保しています。また、羽田/シカゴ線を再開して毎日運航、羽田発着ロサンゼルスとサンフランシスコ線、成田/シアトル線の3路線をそれぞれ増便します。
中国路線は、北京に週3便のほか、青島、上海・浦東、杭州、広州、深圳線は週1便、香港線は週3便で運航します。なお、羽田/香港線は10月以降に運航を予定しています。
ヨーロッパ路線は現在、フランクフルトを中心に、ロンドン、パリ、ブリュッセルなどを運航しています。運航便数と、ミュンヘンとウィーン線の再開などは調整が続けられています。