ANAホールディングスは2023年2月15日、「新・経営ビジョン」および「ANAグループ 2023-2025年度 中期経営戦略」を発表しました。マルチブランド(ANA、ピーチ、エアージャパン)の最適化および貨物事業拡大によるエアライン事業の利益最大化と、ノンエア事業を強化し、コロナ前の利益水準、財務体質に戻すとしています。
フリート戦略としては、2022年度の機材数がANA 236機(2019年度/コロナ前 267機)、ピーチ 31機(2019年度/コロナ前 33機)と減少しており、これを2025年度にANA 250~255機、ピーチ 35~40機へと、中・小型機を中心に増やす計画です。それでもANAの機材数は2019年度/コロナ前を下回っており、2030年度にはこれを上回る規模を目指します。現在、79機を運航するボーイング787型機を、100機以上へ増やす計画です。
2019年度には大型機の割合が全体の20%であるのに対し、2030年度にはその割合が15%へ減少。787を含む中・小型機への依存が一層高まる模様です。