ウクライナ民間機復活へ 、スーパーノヴァ航空 戦時下でも貨物便運航

ウクライナ民間機復活へ 、スーパーノヴァ航空 戦時下でも貨物便運航

ニュース画像 1枚目:スーパーノヴァ航空 イメージ
© Supernova Airlines
スーパーノヴァ航空 イメージ

ロシアの侵攻により、民間機への領空封鎖が続いているウクライナ。戦時下でも、民間航空の復活に向けた動きが見え始めています。

ウクライナの物流会社ノヴァ・グローバルが設立したスーパーノヴァ航空は、ラトビアのリガ国際空港からポーランドのジェシュフ・ジャションカ空港への定期便を2023年5月に開始しています。初便の運航は、ラトビアのラフ・アヴィアのATR 72-500F型機「機体番号:YL-RAK」にて5月19日に開始。同じグループ会社のノヴァ・ポシュタ社の顧客が発送した、国際小包7トンの輸送を行いました。ウクライナ領空は依然として封鎖されているため、ポーランドで降ろされた貨物は陸路でウクライナへと運ばれています。

スーパーノヴァ航空は、ロシア侵攻前である2021年に設立。2023年1月には、戦時下のウクライナでは初となる運航許可(AOC)を取得。リースされたアントノフAn-26型機2機を保有しています。同社は2023年末までにさらに2機の機材の取得を予定。戦争終結後は、首都キーウ近郊のボルィースピリ空港と西部リヴィウ空港を拠点に定期・チャーター貨物便の運航を計画しており、将来的には、アメリカ、ヨーロッパ、中国などへの路線の開設も見据えています。

戦時下で商用飛行もままならない状況にあるウクライナの空に、民間機の姿が早く戻ることを祈ります。

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