防衛省・統合幕僚監部とアメリカ空軍は、2023年12月20日に九州北西の空域で「日米韓共同訓練」を実施したことを発表しました。参加したのは、航空自衛隊・築城基地(福岡県築上郡)の第8航空団からF-2戦闘機4機と、アメリカ空軍から2機のB-1B戦略爆撃機ランサーと第8戦闘航空団所属のF-16戦闘機3機、大韓民国空軍・第11航空団のF-15戦闘機2機です。各国の戦闘機が、B-1B戦略爆撃機を護衛する形で飛行。アメリカ空軍の爆撃機を3国間で護衛飛行訓練を実施したのは、今年で2回目です。
同日夜、アメリカ空軍の嘉手納基地(沖縄県)にB-1B戦略爆撃機ランサー2機が飛来。同訓練へ参加した機体とみられますが、詳細は不明です。沖縄県中頭郡嘉手納町の「道の駅かでな」から見える位置に駐機していたため、多くの航空ファンが撮影に訪れていたことが報道されています。
B-1B戦略爆撃機ランサーは、2021年に17機が退役するなど運用数を減らし、最新ステルス爆撃機B-21レイダーなどへの置き換えが進んでいます。また、今年7月には、横田基地(東京都福生市)にB-52戦略爆撃機、三沢基地(青森県三沢市)にB-1B戦略爆撃機が飛来するなど、爆撃機の飛来が多い1年でした。