福岡空港に待望の第2滑走路が2025年3月20日(木・祝)に供用を開始しました。記念すべき同滑走路からの出発第1便は日本航空(JAL)とHISが企画した「福岡空港増設滑走路記念 JAL遊覧チャーター」で、機材はジェイエア運航のエンブラエル170型機「機体記号:JA219J」でした。続いてチェジュ航空1402便、ソウル(仁川)行きで機体はボーイング737-800型機「HL8061」でした。
同空港の滑走路増設事業は、航空機の混雑・遅延の解消及び、将来の航空需要への適切な対応を図ることを目的に2015年よりスタート。2020年には国内線ターミナル側の平行誘導路の二重化が完了し、2024年12月5日から新管制塔の運用を開始しています。第2滑走路は全長2,500m×60m、第1滑走路の西210mの位置に増設されました。
今回の増設による処理能力は、1時間当たり38回から40回と微増ですが、今後は需要動向や地元住民の理解も得た上で1時間当たり45回の増枠を検討するとしています。
福岡空港は九州及びアジアの玄関口として社会経済活動の中心的役割を果たしており、地下鉄・都市高速道路等のアクセスが整備された利便性の高い空港です。第2滑走路の増設を契機に、航空需要への適切な対応のほか、災害時の輸送手段の機能向上、観光・報奨・研修旅行(MICE)の促進、地域経済への波及効果が期待されます。