アメリカ連邦航空局、787の調査スタート ボーイングと共同で

アメリカ連邦航空局、787の調査スタート ボーイングと共同で

アメリカ連邦航空局(FAA)は2013年1月11日、1月に特に顕著になった787のトラブルを受け、787の設計、製造工程、組立と包括的な調査を行うと発表しました。FAAは787の認証過程で安全性を確認していますが、より高いレベルでの安全性を確認するためとしています。

FAAのマイケル・フエルタ長官は「機材に全幅の信頼を置いている」としつつ、相次ぐトラブルに対して「何が起こっているのか完全に把握する必要がある」とコメントしています。

ボーイングも787の安全性は非常に高いとしながら、この数ヶ月のトラブルについて満足していないとして調査実施に着手するとしています。

調査は個別特定のトラブルのみを調べるものではなく、787の製造に関わる全ての過程を見直すもの。このうち電気系統、バッテリー、配電盤は特に重点的に調査し、相互の関連性を詳しく調べます。調査はシアトル・エバレットの工場で開始しますが、トラブルが発生した他の場所でも数ヶ月にわたって実施するとしています。

2013年1月11日現在で、787は50機が航空会社に引き渡しされています。

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