ロッキード・マーティンは2013年1月11日、2012年のF-35納入実績等を発表しました。
ロッキード・マーティンは2012年中に通常離着陸(CTOLs)型のF-35Aを11機、短距離離陸垂直着陸(STOVL)型のF-35Bを18機、空母艦載(CV)型のF-35Cを1機納入しました。そのうちF-35B 2機はイギリス向けで、初めての輸出タイプでした。C型の1機「CF-5」はシステム開発・実証(SDD)用で、それ以外はすべて作戦用の量産機でした。2011年は13機の納入でしたから、2012年はその倍以上を納入したことになります。
テストフライトも各型合わせて当初は988回を予定していましたが、実際は1,167回実施し、F-35Bは102回垂直着陸を実施しました。2013年には海兵隊のF-35Bが初期運用能力を獲得するために必要な「Block 2B」ミッション・システム・ソフトウェアの試験飛行を開始します。
そのほか2012年のハイライトは以下の通りです。
パネッタ国防長官が、計画を1年近く前倒ししてF-35Bの観察期間(probation)終了を宣言。
11月に3機のF-35Bをユマ海兵航空基地にデリバリー。戦術運用訓練始まる。
エグリン空軍基地の第33戦闘航空団(33FW)で運用全般評価(OUE)が終了し、2013年からのパイロット訓練の準備が整う。33FWは2012年中に700ソーティー以上を飛行。
ノルウェーのエスペン・バルトアイデ国防大臣がF-35Aの第一次発注を承認。
ルーク空軍基地が、F-35のアメリカ空軍と海外空軍のパイロット訓練基地に選定され、72機が配備されることに。
空中での兵装投下試験、高AOA試験、夜間飛行試験、夜間空中給油試験、エンジン再始動試験などを完了。
総飛行時間5,000時間を突破。