防衛省、平成25年度見直し概算要求 尖閣問題などで大幅増額

防衛省、平成25年度見直し概算要求 尖閣問題などで大幅増額

防衛省は2013年1月11日、平成25年度見直し概算要求に関する主要事項を発表しました。これは民主党政権下の2012年9月に立案された概算要求を、自民党政権が手直ししたものです。

9月の要求案では24年度予算より602億円減額した4兆5,851億円でしたが、北朝鮮の弾道ミサイルや中国の尖閣諸島への度重なる領海・領空侵入、大規模災害に備えるため602億円を追加要求し、さらに1,000億円の上積みを検討しています。また、24年度補正予算でも2,124億円を要求し、9月に要求していた項目を一部前倒ししています。

25年度予算案で新たに要求されているのは、艦艇や航空機の稼働率を上げるための修理費等や、南西地域における航空自衛隊の運用態勢強化に関する調査研究費、ティルトローター機(V-22オスプレイ)の運用に関する調査研究費などです。

要求している主な装備品は以下の通りです。

<航空自衛隊>
・F-35A 2機:308億円(初度費1,168億円)
・F-15 近代化改修 2機:23億円
・F-2 空対空戦闘能力の向上 12機:43億円
・F-2 JDAM機能の付加 11機:10億円
・E-767の能力向上 1式:100億円

<海上自衛隊>
・P-1哨戒機 3機:620億円(初度費83億円)
・SH-60K哨戒ヘリ 2機:126億円(初度費15億円)
・US-2救難飛行艇 1機:124億円(初度費9億円)
・T-5練習機 3機:8億円
・TH-135練習ヘリ 3機:19億円
・P-3C哨戒機の機齢延伸 2機:8億円
・SH-60J哨戒ヘリの機齢延伸 2機:10億円
・イージス艦の能力向上 2隻:22億円

<陸上自衛隊>
・UH-60JA多用途ヘリ 1機:39億円(初度費0.2億円)
・CH-47JA輸送ヘリ 1機:60億円
・AH-64D 戦闘ヘリ 1機:51億円
・11式短距離地対空ミサイル 1式:43億円
・中距離多目的ミサイル 11セット:58億円(初度費2億円)
・12式地対艦ミサイル 4両:111億円(初度費65億円)

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