ロックウェル・コリンズは2013年1月31日、ノースアメリカン・セイバーライナー50(NA-265-50)のテストフライト機をエヴァーグリーン航空宇宙博物館に寄付したと発表しました。寄付した機材は機体記号(レジ)「N50CR」で、1976年に当時のロックウェル・インターナショナルが取得、民間、軍用機のアビオニクス開発でフライトテスト機として利用されました。この機材は約8,000飛行時間、5,000回以上の着陸を行いました。
ロックウェル・コリンズは「パイロットにとって着陸は非常に感慨深いもの。この機材を博物館へ寄付することで、航空史にその開発の歴史を刻み、後世の教育に役立てることができる」としています。
このN50CRの機首部分のレドームは改良されたもので、ロックウェル・コリンズ社の「マルチスキャン(MultiScan)」システムの開発、ロックウェル・コリンズによる航空機衝突防止装置(TCAS Ⅱ)の開発などに役立てられました。
なお、ロックウェル・コリンズは現在、フライトテストにはボンバルディアのチャレンジャー601を使用しています。