カンタス航空は国際線の再編のうち、アジアを重視する路線展開を進めます。2013年3月31日の夏スケジュールから実施するもので、4つの重点施策を進めていきます。
第1段階はシンガポール、香港路線の増便、機材変更による座席増加を実施。その後に、旅行体験のアップグレードとして、客室リニューアルや機内エンターテイメント、ラウンジの改良を進めます。このうち、シンガポールのラウンジは3月31日、香港は2013年9月にそれぞれリニューアル・オープンします。また、A330の国際線機材にフルフラットになるビジネスクラスシートの導入も検討します。
さらに、ワンワールド加盟の日本航空(JAL)、キャセイパシフィック航空、マレーシア航空、中国東方航空、ジェットエアウェイズとの協力により、提携航空会社が拠点とする国内線ネットワークの強化を進めます。
その後、787-9などによる直行便路線の検討、就航を実現するとしています。
なお、カンタス航空では既にアジア戦略の第1弾として、ヨーロッパ路線でブリティッシュ・エアウェイズとの提携を終了し、エミレーツ航空との提携を発表。これにより、これまでのシンガポール路線をヨーロッパへの経由便から、アジア向けのスケジュールにあわせて運航するよう、運休などを進めています。