アメリカ空軍は2013年4月4日、圧力ベストやホース、バルブ、コネクターを含む生命維持装置の改修が完了した機体から、運用制限を解除すると発表しました。
F-22はパイロットが意識を失う事故や体調不良を訴えるトラブルが相次ぎ、2011年5月から約4ヶ月間飛行停止する措置がとられ、対策が完了するまで訓練飛行は緊急着陸できる基地から30分以内に制限されていました。
アラスカ州エルメンドルフ・リチャードソン統合基地では、自動バックアップ酸素システム(ABOS)の搭載が完了した機体から中止していたアラート任務を再開しました。ABOSを搭載した機体は高度制限も解除されます。
空軍科学諮問委員会(SAB)は、改修したコンバット・エッジ耐GベストのバルブとABOSの調査を今年1月までに完了し、ネリス空軍基地、エルメンドルフ・リチャードソン統合基地のF-22から改修が始まり、2014年7月には全機の改修が完了する予定です。
空軍の調査ではパイロットに供給される酸素の質に問題はなく、量が不足したため問題が生じたと判断しています。