エアバスの「新しいおもちゃ」A320neoは買う必要なし イージージェット創業者

エアバスの「新しいおもちゃ」A320neoは買う必要なし イージージェット創業者

イギリス、ヨーロッパの格安航空会社(LCC)、イージージェットの筆頭株主で、創業者でもあるステリオス・ハジ=イオアヌさんは、イージージェットのA320neoの100機購入に反対しています。

パリ・エアショーでイージージェットはA320ファミリーを135機発注。内訳はA320neoが100機、現行のA320シャークレット装備機が35機。このうち、85機は現在の保有機材の更新としており、イージージェットは現在の主力機A319からA320の比率を高める計画です。

ハジ=イオアヌさんの主張によると、A320neoはエアバスが新たに21%以上を課金するための「新しいおもちゃ」で、本当に効率よい機材か証明されたものでは無いと強調。さらに現行のA320と比べて1席あたりのコストは3%しか改善されず、燃料価格次第では現行のA320のほうが機材購入費も含めた全体のコストは安くなる可能性があるとして、このA320neoの購入に反対する様、他の株主に呼びかけています。

このほか、エアバス、ボーイングとも年々、航空機の値段「カタログ価格」を値上げし続ける一方、割引額は40%から60%と本当の購入額が分からないものは問題だとしています。また、サプライヤーである航空機メーカーの言いなりに購入することは他の業界と比べおかしいとも指摘しています。

ハジ=イオアヌさんは2010年に戦略の違いからイージージェットの取締役を退任。ただし、37%の株式を保有する大株主で、イージージェットへの影響力もあります。

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