今から約40年後の旅客機の客室を想像してみてください。A380型のファーストクラスで導入されているシャワーがエコノミークラスでも使える、クルーズ船の様にお風呂に入れるなど、いろいろ想像が膨らみますね。
エアバスが2011年6月14日に発表した2050年のコンセプトデザインは、ファーストクラスやビジネスクラス、エコノミークラスといったクラス制がなく、シートに着席すると個人個人に合わせて変化し、快適に座れるもの。旅先に到着するまでに充電ができるという、飛行機でなくても座りたいシートです。
また、共有スペースでは、会議ができたり、シュミレーション・ゴルフ、バーに変わったりという多目的スペースが設けられます。さらに大きな特徴は列車の車両ですでに採用されているパノラマ式の客室。青い空を満喫でき、直射日光があたる場合は柔らかい日差しに調整ができる。
エアバスは2010年に2050年の旅客機のコンセプトを発表、今回はこれを深化させたもの。同社が行った調査から、飛行機を使った移動では環境への配慮と同時に移動の負担を減らしたいという要望が強いことが、このコンセプトに反映されたそう。「個人に優しく、リラックスできる空間」が2050年の旅客機になる、といえそうだ。
なお、このコンセプトは2011年6月20日からパリ・エアショーでも詳しく展示される予定だ。
■エアバスの2050年の旅客機