アメリカ連邦航空局(FAA)とボーイングは787の包括的な見直しについて、2014年3月19日付で完了したと発表しました。調査は全日空(ANA)の高松での787の緊急着陸、日本航空(JAL)のボストンでのバッテリー発火など、トラブルが相次いだことで実施されていました。
FAAとボーイングによる共同作業は、 2013年1月に開始され、 787-8の設計、認証、生産プロセスと一連の過程全ての検討対象に実施していました。レビューの結果について、787の設計の整合性、製造プロセス、航空機の認証後の対応など、高いレベルの安全性を満たしていると結論に至っています。
また、レビューを実施したチームは4つの改善案を提示しました。このうち、ボーイングとパーツ納入会社との間で、情報フロー、スタンダードの改善などにすでに着手しています。また、開発プログラムでボーイングは引き続き、設計プロセスが複数に渡る各過程の完成度を可視化するゲートプロセスを改善し、成熟度を高めます。
なお、レビューの詳細はFAAのサイトからPDFで確認できます。