エアバスA300、初デリバリーから40周年【画像】

エアバスA300、初デリバリーから40周年【画像】

エアバスA300B2が、1974年5月10日に初めてエールフランスへ引き渡されてから、2014年5月で40周年を迎えました。

A300は、現在の主流である双発ワイドボディ機を世界で初めて実用化した先駆者で、エアバスの基礎を築いた機体です。高効率で低運用コストの設計哲学は、A300と同じ胴体断面を持つA330とA340、単通路のA320、2階建てのA380、次世代のA350XWBに受け継がれています。

初めてエールフランスへ引き渡したA300

A300は270席のA300B2に続いて、航続距離を延長したA300B4、胴体を短縮し2マン・クルー運用導入したA310-200、その航続距離を延長したA310-300、A310のコクピットを採用しエンジンをパワーアップ、キャビンスペースを拡大したA300/A310シリーズの集大成A300-600へと発展しました。

21世紀に入ってもA300/A310の生産は続き、2007年のフェデックス向けA300貨物機で30年以上800機以上の生産が完了しました。機体は30年から40年の寿命を持ちますから、2050年までこれらのサービスを継続します。

当初は作っても売れず、完成機が野ざらしになる事態となりましたが、1977年に当時のアメリカのエアライン・ビッグ4のひとつイースタン航空へ無償リースという起死回生の策が当たり、以降はETOPS規制の緩和や2マン・クルーの拡大、燃料費高騰、航空自由化など時代の後押しもあり、現在の巨大多国籍企業エアバスの基礎を築きました。

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