スペースシップワンの最初の宇宙飛行から10年 近く宇宙旅行が実現へ

スペースシップワンの最初の宇宙飛行から10年 近く宇宙旅行が実現へ

世界初の民間宇宙船、スペースシップワン(SpaceShipOne)が初の宇宙飛行を成し遂げてから、2014年6月21日で10周年を迎えました。

スペースシップワンは、独創的な航空機を造ることで知られる著名な航空機設計者バート・ルータンと、彼の会社であるスケールド・コンポジッツによって開発されました。

SpaceShipOne

2004年6月21日、スペースシップワンは空中発射母機のホワイトナイト(WhiteKnight)に吊るされ、カリフォルニア州にあるモハーヴェ空港から離陸、空中で切り離された後ロケットモーターに点火して上昇し、宇宙空間に到達。その後、無事にモハーヴェ空港へ帰還しました。

スペースシップワンは世界で初めて、国の資金援助などを受けずに、純粋に民間の資金と技術だけで造られ、そして宇宙空間に到達しました。この歴史的な快挙を成し遂げた機体は現在、スミソニアン航空宇宙博物館に展示されています。

その後、ヴァージン・アトランティック航空などを傘下に持つイギリスのヴァージン・グループが、スケールド・コンポジッツらと共に宇宙旅行事業に参入することを発表、ヴァージン・ギャラクティックが設立されました。

現在は、スペースシップワンとホワイトナイトを発展させたスペースシップツー(SpaceShipTwo)とホワイトナイトツー(WhiteKnightTwo)が開発され、2014年中の宇宙飛行の実施と、数年のうちに宇宙旅行事業を始めることが計画されています。

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