イギリス最大の軍艦、HMSクイーン・エリザベス命名【動画】

イギリス最大の軍艦、HMSクイーン・エリザベス命名【動画】

イギリス・ロサイスの造船所で2014年7月4日、エリザベス女王臨席のもとイギリス海軍空母HMSクイーン・エリザベスの命名式が行われました。通例では、艦首でシャンパン・ボトルが割られますが、女王が初めて訪れた蒸留所で作られたウイスキーのボトルが割られました。

クイーン・エリザベスは、イギリス海軍が建造する大型の空母で、全高56メートルはナイアガラの滝より高く、全長は280メートル全幅70メートルの飛行甲板はテニスコート60面分で、ジャンボジェットが4機並べられる巨大さです。航続距離は1万海里で、ファミリーカーが地球と月を12往復できる燃料を搭載します。装備する3Dレーダーは同時に1,000の目標を追跡し、時速2,000マイルのテニスボールをとらえることができます。

当初よりロッキード・マーティンF-35ライトニングIIの搭載を予定して建造された空母ですが、カタパルトと拘束ワイヤを装備せずSTOVL型のF-35Bを搭載します。命名式にはF-35Bの参加も計画されましたが、同機が飛行停止中のため実現しませんでした。スキージャンプ上にディスプレイされたのはモックアップです。艦橋が2つあることも特徴で、前方の艦橋が航海用で後方が航空作戦用に分けられています。

命名式後、クイーン・エリザベスは海上に浮かべられ艤装作業が続けられ、2017年には試験航海、2018年にはF-35Bの離着艦試験が実施されます。姉妹艦のHMSプリンス・オブ・ウェールズの作業も開始されており、今年後半から同造船所で組み立てが開始されます。

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