ボーイング、ロングビーチ工場でのC-17生産もあと1年

ボーイング、ロングビーチ工場でのC-17生産もあと1年

カリフォルニア州のボーイング・ロングビーチ工場で、2014年7月29日、最初の組み立てチームがC-17製造を終えました。Long Beach Press Telegramが伝えています。

主翼スパーを組み立てる22人の「チーム517」が、C-17最終10機のうちの279号機の作業を終えました。ロングビーチ工場では最盛期には590のチームが年間16機ものC-17を生産していましたが、アメリカ空軍は223機で発注を止め、カナダ、カタール、アラブ首長国連邦、クウェート、イギリス、インドへ36機を輸出しましたが、これも伸びず2015年中期に生産を終える予定です。

C-17は冷戦末期に計画され、量産する頃には冷戦も終わり厳しいコストダウンを強いられ、トヨタ、日産などの企業を手本にこれを乗り越えてきました。DC-8やDC-9、DC-10などを生産した名門ダグラス社由来のロングビーチ工場もあと1年、C-17は懸命のセールスにも関わらず10機が売れ残っているそうです。

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