777X向けのGE9Xエンジン、ファン・ブレードの開発状況

777X向けのGE9Xエンジン、ファン・ブレードの開発状況

GEアビエーションは2014年8月26日、ボーイングが開発を進める777X向けのGE9Xエンジンについて、従来よりも薄い第4世代の複合材製ファン・ブレードについて紹介しています。

GE9Xのファン・ブレードは777-200ERに搭載するGE90-94B、777-200LRや777-300ER、777貨物機に搭載するGE90-115B、787や747-8に搭載するGEnxエンジンの成功を受け、第4世代の複合ファンブレードとして設計されています。GEアビエーションは、最良の空力特性をGE9Xのファンブレードに採用することをめざし、最終設計を進めています。

GE9XエンジンにはGE90-115Bエンジンよりも少ない16枚のファン・ブレードを採用予定で、さらに次世代の炭素繊維複合材料を使用したファン・ブレードはGE90エンジンと比べ、薄くなります。ただし、強度と耐久性は現在のGE90エンジンと同程度を確保し、薄く、軽量化することで空気の流れを向上させ、GE9Xエンジンの性能向上、効率的な燃費につながります。

ブレードに使う新素材は、より高い剛性の炭素繊維と新しいエポキシ樹脂から作られ、前縁部は強度を高めるため、チタンから鋼合金に変更されます。

2013年にGEnxエンジンの100%のサイズでのブレードを使った試験を実施しており、結果は良好としています。この新素材を採用した試験は、2015年に新しいGE9Xのブレード設計に向けた準備のため、引き続き行われています。

GE9XエンジンはGEアビエーションと、IHI、スネクマ、サフラングループのテックスペース・アエロ、MTUエアロ・エンジンズの4社が共同開発のパートナー企業です。スケジュールは、2015年に初めてコア・エンジンのテストを行い、2016年にエンジンテスト、2017年にGEのテスト機に搭載した試験飛行を行い、2018年にエンジンの型式証明を取得する予定です。

この記事に関連するニュース
メニューを開く