カンタス航空グループ、機材更新の状況と発注機数の変更を発表

カンタス航空グループ、機材更新の状況と発注機数の変更を発表

カンタス航空グループは2014年8月28日、決算発表にあわせグループの保有機について発表しました。同社は2009年度から新造機140機を受領、80機をリース返却、または退役をさせ、現在の平均機齢は7.7年となっています。

カンタス航空のグループでの最大の焦点は、古い機材の退役を進め、機齢の若い機材の導入により、市場での競争力を保つこととしています。この機材更新により、オーストラリア国内線と国際線の機材統一を進めること、適切な大きさの機材を適切な路線に投入すること、全ての客層に最高の体験を提供すること、新機材のメリットを最大限に活かすこと、機種を可能な限り単純化を押し進めています。

カンタスの国際線部門、カンタス・インターナショナルはメルボルン/ドバイ/ロンドン線のスケジュール変更、ダラス・フォートワース線にA380の投入、747-400とA330をアジア路線に投入し、シンガポール発着のシドニー、ブリスベン線は9月末までに全てA330での運航となります。

これにより、747-400の4機を早期退役させたほか、ジェットスター向けに787-8を4機導入し、A330-200の3機はカンタス航空の国内線に投入されています。

カンタス航空の国内線では737-800をリニューアルし、座席数を3%増加させます。これとあわせ、機内エンターテインメントも更新します。また、2014年2月には737-400の全機退役を完了させています。

767-300は7機を早期退役させ、残る10機も2014年末までに退役させます。A330-200はジェットスターから転用し、需要の多い東西を結ぶ路線、ピーク時期の東海岸路線に投入します。また、ネットワーク・アビエーションが保有するEMB-120は全て退役させ、フォッカー100に機種を統一しています。

2014年度は新造機23機を導入、退役は19機、リース返却は8機でした。2015年度は新造機10機を導入し、18機を退役、2機はリース返却予定です。この機材更新により、2013年度に11機種を保有していましたが、7機種まで減る計画です。

発注機材でも一部を変更しています。A320現行機の21機分をA320neoに変更し、燃費効率の高い機材とします。これによりA320neoの発注機数は99機となります。

787のオプション権50機分は、カンタス・グループの再生計画にあわせ、2016年から2017年に後倒ししました。また、発表済みですが、ジェットスター向け787-8の14機発注のうち3機分は導入を後倒しとし、A380の8機導入については、将来の需要や路線計画の再策定にあわせ延期しています。

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