KLMオランダ航空、MD-11の旅客定期便の運航を終える 95周年塗装機

KLMオランダ航空、MD-11の旅客定期便の運航を終える 95周年塗装機

KLMオランダ航空は2014年10月26日、MD-11による旅客定期便の運航を終えました。最終便は、モントリオール発アムステルダム着のKL672便で、95周年の記念ロゴを施した機体記号(レジ)「PH-KCE」でした。

アムステルダムに到着したMD-11 旅客定期便 最終便 放水アーチ

KLMオランダ航空は創立95周年で、ダグラス、あるいはマクドネルダグラスの航空機を80年以上に渡り、使用してきた歴史にも幕を降ろすこととなりました。KLMでは最終便は多くの旅行者、写真愛好家に出迎えられ、最後のフライトを終えたとしています。FlyTeamメンバーからも、モントリオール・ピエール・エリオット・トルドー国際空港での最終便の様子が投稿されています。

PH-KCE 航空フォト 一覧

「PH-KCE」は1994年11月にKLMにデリバリーされた機体で、最後まで旅客便に投入された残る「PH-KCB」は1994年3月、「PH-KCD」は1994年9月にそれぞれ導入された3機です。いずれもおよそ20年以上にわたり、KLMで活躍しました。

アムステルダムに到着したMD-11 旅客定期便 最終便

KLMでは新機材を導入することから、この機材の退役を決めています。また、近年では、MD-11の特徴でもある尾翼部分にあるエンジンのスペアパーツの入手が困難、かつ高額になっており、燃費効率も悪く、維持することが困難だったとしています。

KLMはこの退役により、同社の新たな機材として2015年10月から、787-9ドリームライナーを導入します。エールフランス/KLMとして25機を発注したもので、2015年10月を前に276席の機材が導入されます。この機材の導入までは、MD-11の代替機としてA330、777を使用します。

アムステルダムに到着したMD-11 旅客定期便 最終便 機長

なお、KLMオランダ航空では、2014年11月11日、3便のMD-11のお別れフライトを運航します。この特別便はオランダ上空を周遊するもので、すでに販売分は終了しており、キャンペーンでの当選が最後のチャンスとなっています。

アムステルダムに到着したMD-11 旅客定期便 最終便 着陸

MD-11 尾翼とエンジン

※画像提供:KLMオランダ航空

この記事に関連するニュース
メニューを開く