エアバスは2014年11月6日、A330の最大離陸重量を242トンに引き上げた初めての機体を組み立てていると発表しました。公開された画像は、製造番号「MSN 1628」でデルタ航空に引き渡しされる機体です。
画像はトゥールーズの最終組立ラインで胴体の組立を行っているものです。エアバスでは現在、構造部分の組立を完了、客室の装備に取りかかっているとしています。今後は、型式証明を取得するための試験機として使用されます。
この試験機は2機を用意しており、もう1機は「MSN 1627」と見られ、いずれも2015年第2四半期に営業飛行を開始するため、作業が進められています。
エアバスはA330の最大離陸重量を242トンに引き上げを2012年に発表し、これまで2年でプログラムを進めています。このアップグレードは将来のA330neoの基礎にもなる改良で、最大離陸重量を242トンへの引き上げにより追加の積載量を搭載できるほか、より長い航続距離を飛行することができます。
この最大離陸重量を242トンに引き上げた新たな仕様はすでに9社が発注を行っています。