ロシアのイルクート、MC-21の航空会社向けの製造は2017年から

ロシアのイルクート、MC-21の航空会社向けの製造は2017年から

ロシアの航空機メーカー、UAC傘下のイルクート・コーポレーションが開発中の旅客機MC-21が2015年内にも組立が行われ、初飛行は2016年前半、2017年に航空会社向けの製造に入ります。ロシア産業貿易大臣がイルクートを訪問し、これにあわせて発言したもので、Rostecが紹介しています。

MC-21開発プログラムは組み立てに向けた製造ラインが2015年5月末までに完了し、初飛行を行う機体の製造に着手出来るとデニス・マントゥロフ大臣は述べています。初号機にはロシアのエンジンメーカー、アヴィアドヴィガーテリが製造する次世代ターボファンエンジンPD-14が搭載される予定で、この開発も進められています。

MC-21-300はエンジンにPD-14を搭載する場合、ロシアでの材料調達は50%を超え、量産体制に入る段階では60%に高まると見積もられています。この機体には複合材の使用も特徴で、30%から40%程度が採用される予定です。

この機体の受注はすでに175機を数えており、需要も強いとしています。ロシア州際航空委員会(Interstate Aviation Committee:IAC AR)からは2017年後半から2018年前半に型式証明を取得するスケジュールで、商業機の引き渡しは2018年に4機が納入される見通しです。

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