エアバスは2030年までに約2万7800機の新造機の需要があると発表した。このうち100席以上の旅客機は2万6900機、貨物機は約900機。エアバスが2011年9月19日、毎年発表している航空機の市場予測「グローバル・マーケット・フォーキャスト」による。
現在、世界の旅客機は約1万5000機で、2030年までに3万1500機に増える見通しで、機材更新を含めた新造機は2万7800機が必要になる。引き続き航空機を利用する旅行者が増える見込みのため、有償旅客キロで年間4.8%増を続けると20年間で旅客規模は倍増するという。特に、アジアは世界シェア約34%になる巨大市場になる。
航空機の規模別でみると、A380型をはじめ400座席以上の大型機は、1781機になる。座席数が250席から400席以下の複数通路機は6900機の予測で、250席から300席が4800機、300席から400席の機材は2100機の内訳。いずれもA330型やA350XWB型の市場になる。
A320型など単通路機は、1万9200機になる見通し。2010年予測から上回る機数は、既存の機材更新が進み、発注のうち約40%が燃費や環境効率を高める需要になっているという。