QE級2番艦、HMSプリンス・オブ・ウェールズの前部艦橋が完成

QE級2番艦、HMSプリンス・オブ・ウェールズの前部艦橋が完成

ニュース画像 1枚目:HMSプリンス・オブ・ウェールズの前部艦橋
© BAE Systems
HMSプリンス・オブ・ウェールズの前部艦橋

イギリス海軍が建造中のクイーン・エリザベス級空母の2番艦、HMSプリンス・オブ・ウェールズの前部艦橋が、グラスゴーで完成し、2015年4月24日にロサイスへ向けてはしけで運ばれます。

クイーン・エリザベス級空母は、イギリス海軍が半世紀ぶりに建造する本格的な空母です。当初は電磁カタパルトと拘束着艦装置を備えた通常型の空母で、搭載機にはF-35Cを予定していましたが、建造費削減のためこれらの装備が省かれたSTOVL空母となり、搭載機はF-35Bになります。

ガスタービンエンジンで発電された電力で推進する統合電気推進方式が採られているほか、前後2つの艦橋を備えるのが大きな特徴です。前部艦橋はおもに航海用のもので、後部艦橋は航空運用用に分けられています。しかし、戦闘で損傷した場合などは他方の機能を引き継ぐ用意がなされており、艦の生存性を高めています。

前部艦橋には視界を確保するために最大で高さ2メートルの窓が設けられていますが、ヘリコプターの回転するローターの衝撃に耐える設計となっています。

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