エアバスとシンガポール航空、アジア・トレーニング・センターを着工

エアバスとシンガポール航空、アジア・トレーニング・センターを着工

ニュース画像 1枚目:エアバス・アジア・トレーニング・センター イメージ図
© AIRBUS S.A.S.
エアバス・アジア・トレーニング・センター イメージ図

エアバスとシンガポール航空は2015年4月29日、両社が共同で設立する飛行訓練施設「エアバス・アジア・トレーニング・センター(AATC)」の建設が着工したと発表しました。シンガポールに新設されるこの訓練センターは2016年第一四半期に開業します。施設では、エアバスの全機種でタイプ・レーティング訓練、リカレント訓練が行われます。

訓練センターはシンガポール企業としてエアバスが55%、シンガポール航空が45%を出資して設立され、セレター空港に隣接するセレター・エアロスペース・パークに位置します。施設はフランスのトゥールーズ、アメリカのマイアミ、中国の北京に開設されているエアバスの飛行訓練施設に続き、世界で4カ所目の訓練センターとなります。

訓練センターは9,250平方メートルで、最終的にはA350XWBが4基、A380が1基、A330が1基、A320が2基、計8基のフルフライト・シミュレーターが設置されます。大規模な教室設備も備え、年間1万人以上の訓練生に訓練コースを提供します。

なお、この新設される訓練センターの開業を前に、チャンギ空港近くのシンガポール航空の訓練センターで一時的に訓練コースが提供されています。この施設では、A380のシミュレーター1基、A330のシミュレーター2基、計3機が備えられています。教官はエアバスとシンガポール航空のスタッフが担当し、今後、新たに雇用する予定で、計50名の教官、25名のサポートスタッフを雇用する計画です。

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