川崎重工業は2015(平成27)年3月期(2014年4月1日~2015年3月31日)決算が発表され、航空宇宙事業は売上高は前年度比443億円増の3,250億円、営業利益が100億円増の363億円となりました。航空宇宙セグメントは、船舶海洋、車両、ガスタービン・機械、プラント・環境、モーターサイクル&エンジン、精密機械と各セグメントで売上高、営業利益の増額が最も大きくなりました。
航空宇宙事業は、防衛省向けにP-1固定翼哨戒機、C-2輸送機の修理・部品供給を含む量産体制の確立、派生型機への展開を手がけているほか、民間機向けにボーイングの787分担製造品の増産、派生型への対応、777Xの開発、量産立ち上げが主力事業です。このほか、エンブラエルにもERJに動翼の供給なども手がけています
売上高の増加は、防衛省向け、ボーイング向け777、787分担製造品が増加したことを中心に、443億円の増収となりました。また、民間機の売上げ機数は777が2014年度は101機、767が17機、787が121機、ERJ−170/175が86機、ERJ-1790/195が25機でした。
2015年は、防衛省向け案件の増加、円安の影響による増収が予想されています。