アメリカ海軍は、C-2グレイハウンドに代わる艦載輸送機(COD : Carrier Onboard Delivery)としてV-22オスプレイを導入しますが、海兵隊が試験中の空中給油機としての運用は想定していない模様です。USNI Newsが2015年5月4日付けで報じています。
アメリカ海兵隊は、F-35BライトニングIIの開発と並行してV-22 空中給油システム(VARS)の開発を進めています。これはMV-22Bのカーゴルームに搭載するモジュラー式のシステムです。海兵隊はこれにより小さな戦闘単位での空中給油が可能になると期待しています。
アメリカ海軍はS-3Bバイキングの退役以降、戦闘攻撃機への空中給油はF/A-18E/Fスーパーホーネットで行っています。USNI Newsによると、スーパーホーネットのソーティー数の20パーセント以上が空中給油ミッションで、本来の任務以外での飛行時間の増加に悩んでいます。
海軍はCOD機に空中給油任務は持たせず、他の航空機を将来的に装備することを議会に要求しています。もしCODに空中給油機能を持たせた場合、S-3B改修案などにV-22が破れていた可能性があるとのことです。当分はスーパーホーネットのオーバーワークに頼るしかないようです。