イベリア航空、日本再就航の意向を表明 長距離路線の拡大戦略で

イベリア航空、日本再就航の意向を表明 長距離路線の拡大戦略で

ニュース画像 1枚目:イベリア航空が導入する予定のA350-900、これで日本就航をするかも?
© Iberia / AIRBUS S.A.S.
イベリア航空が導入する予定のA350-900、これで日本就航をするかも?

イベリア航空は、成田を含む東京への就航を検討している意向を2015年7月31日付で、発表しました。

1998年12月1日に成田/マドリード線を運休して以来、幾度となく再開の噂だけはありましたが、初めてプレスリリースで日本路線の再開を検討する書面を出し、確度の高いことを伺わせています。なお、同社は、アジア、アフリカ、アメリカ大陸の新路線を開設する意向を表明しています。

この目的地として、東京、ドーハ、ヨハネスブルグ、トロント、グアダラハラ、マナグア、サンファン・デ・プエルトリコ、ブラジリア、アスンシオンをあげています。最終的な決定には、交渉、収益性の検討などを経て2015年末にも発表するとしています。

イベリア航空は、ブリティッシュ・エアウェイズを傘下に置くIAGの主導で経営改善を進め、改善が進んでいます。新機材はA330-200の8機が2015年、2016年にかけて導入されており、A350-900は2018年から2020年にかけて8機導入が確定発注されています。さらに、IAGがオプション権を保有するA330-200の5機、A350-900の8機も確定に切り替わる予定で、こうした中長期的な新機材の導入も進め、長距離路線を拡大する計画です。

なお、スペインではエル・コンフィデンシアルによると、振興省(Ministerio de Fomento)と空港公団(Aena)が日本航空(JAL)に対し、東京とマドリードを結ぶ路線開設を働きかけているとの観測記事が出ています。これも2015年末までに何らかの結論があるとしています。日本/スペイン間を結ぶ直行便は、再三、噂にのぼりますが現実となるかは、イベリア、JALとも1998年の運休時に理由とされた収益性をどのように見積もるかが、大きな焦点になりそうです。

※本文中の文字の誤りを訂正致しました。お読みいただきました皆さまには、ご迷惑をおかけしたことお詫びいたします。

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