三菱航空機、アメリカでの試験飛行に向けてモーゼスレイク拠点も整備中

三菱航空機、アメリカでの試験飛行に向けてモーゼスレイク拠点も整備中

ニュース画像 1枚目:モーゼスレイクのグラントカウンティ国際空港に整備中のMRJ向け格納庫
© 三菱航空機
モーゼスレイクのグラントカウンティ国際空港に整備中のMRJ向け格納庫

三菱航空機はワシントン州グラント郡モーゼスレイクに整備する施設を公開しています。MRJ Newsletter8月号でも、この施設を紹介しています。

日本で2015年9月から10月にかけて初飛行を行った後、2016年第2四半期から第3四半期にかけてアメリカに移動し、ここを拠点に2017年第1四半期にかけて試験飛行を行います。アメリカでは、モーゼスレイク以外に高度試験でガニソン=クレステッド・ビュート・リージョナル空港、走行テストでロズウェル・インターナショナル・エア・センター、耐候試験はエグリン空軍基地(AFB)のマッキンリー極限気候研究所(McKinley Climatic Laboratory)でも実施します。

こうした各種試験を支援するため、年間を通した晴天率90%以上の地点を選び、拠点としました。また、モーゼスレイクには5本の滑走路があるうち、最も長い14L/32Rは4,116メートルと長い滑走路を備えており、特殊な試験を実施することも可能です。こうしたことから、3機を格納できるハンガーを整備し、アメリカでの飛行試験に備えています。

ちなみに、モーゼスレイクは山形県米沢市と姉妹都市で、これまで数千人もの日本人学生が農業研修プログラムに参加し、日本との交流が行われている土地柄です。MRJプログラムでも、こうした地元との良い関係を活かし、活動するとしています。

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