国土交通省航空局は、福岡空港を混雑空港に指定する方針です。2015年10月中旬にも交付、2016年3月27日の2016年夏スケジュールから指定する方針です。
福岡空港は格安航空会社(LCC)が新規就航し、発着回数が2012年に同空港の処理容量14.5万回を超え、15.1万回の発着回数を記録しました。さらに2013年には、年間発着回数が16.7万回となり、さらに発着回数の増加が見込まれています。
このため、発着便の遅延の発生が恒常化し、夕方以降の発着便の遅延が重なり、空港運営時間の22時過ぎの発着便の増加が深刻な問題となり、早急な対策が求められていることから、混雑空港に指定し、発着回数に制限をかけて調整を行います。
福岡空港では混雑緩和の目的から、大阪航空局が自家用機、使用事業など航空機ユーザーに対し、11時から13時、16時から18時、20時から22時の6時間で飛行自粛協力を要請しています。このほか、平行誘導路の二重化工事を進め、滑走路占有時間の短縮化をはかり、混雑時の出発機、到着機の輻輳による遅延、待機の解消を目指しています。
さらに、長期的な対策として、回転翼機能移設事業にも着手し、ヘリコプターと民間航空機の混在を改善し、運航効率の向上を図ること、二本目の滑走路施設にも対応しています。