ヨーロッパの格安航空会社(LCC)、ウィズ・エアは2015年9月11日、エアバスとA321neoを110機購入する契約を確定したと発表しました。この契約は2015年のパリ・エアショーで覚書が交わされた契約で、オプションで90機をさらに発注する権利が付随しています。判断期限は2017年6月から1年毎に2020年6月まで随時となっています。
現在のカタログ価格で、137億ドル相当の契約となり、ウィズ・エアは相当額の値引きを獲得したとも発表しています。機材の導入資金は、その調達で最も有利な条件、かつ柔軟に行うとしています。なお、契約総額により株主承認が条件となり、年次総会の議題として総会に諮られる予定です。
ウィズ・エアは、この発注に加え、A320ceo(現行機)を21機、A321ceoを27機、計48機の納入待ちの機材があります。A321ceoの初号機は2015年11月に運航を開始する予定で、230席を装備します。この48機分はすべて2018年までに納入される予定でしたが、A321neoの110機が発注を確定したことにあわせ、2018年に納入予定のA320ceoの10機をキャンセルしました。これにより、発注済みの未納機は38機となります。
A321neoは2019年から2024年に納入されます。この機材の導入により、現在のA320を主力機とする同社では供給座席数を増やし、新機材への更新を図ります。開発中の新エンジンを搭載する「neo」シリーズの導入で、燃費効率を保ち、引き続き安い運賃を提供し、成長を継続し、最新機材での運航を行うとしています。
また、A320ファミリーで運航を続けることにより、シングル・フリート戦略を継続し、運航乗務員、客室乗務員の訓練を統一でき、現在との継続性を保つことが出来るとしています。
この機材の導入にあわせ、2019年から2024年に保有する51機をリース会社へ返却、または売却される予定です。