運輸安全委員会は2015年8月27日(木)、関西国際空港で2013年9月に発生した、朝日航洋が運航するベル430の滑走路誤進入の重大インシデントについて、調査結果を発表しました。
このインシデントは、2013年09月10日、関西国際空港から離陸しようとしていた朝日航洋のベル430ヘリコプター、機体番号(レジ)「JA06NR」が、管制塔からの許可を得ないまま誤ってA滑走路へ進入したために、同滑走路に着陸進入中だった全日空(ANA)の767-300ER、機体番号(レジ)「JA605A」が管制官の指示により着陸復行を行いました。双方の航空機に負傷者、損傷はありませんでした。
調査結果では、「JA06NR」がエンジンの不調により出発時間が40分遅れていたことから、同機の機長が、速やかな離陸とエンジン計器の確認に意識が集中し、他のことに対する注意力が低下していたことが原因として考えられるとしています。