日本航空(JAL)は、新たに「JALなでしこラボ」を設置し、女性をはじめ多様な人財の活躍をグループ全体で進める体制を整えます。東京証券取引所から2014年度に「なでしこ銘柄」に初選出され、グループ全体で女性社員の比率が47%の一方、女性管理職の比率は15%にとどまっています。
「JALなでしこラボ」では、「真に女性が活躍する企業」をめざし、女性活躍推進のための目標数値・行動計画の策定と公表、意識改革、ワークスタイル変革、社内研究プロジェクトの活動を行ないます。
このうち、女性活躍の目標数値と行動計画はJALと国内の連結子会社の計44社すべてで取りまとめ、厚生労働省のサイトなどを通じて社外に公表し、グループ全体で女性の活躍推進を進めます。女性活躍推進法案の成立により、301名以上の社員を有する企業は、行動計画の策定が義務となりましたが、JALグループは300人以下の連結子会社も対象に取り組みます。
また、意識改革とワークスタイル変革では、男性管理職、女性自身の意識改革とワークスタイルの変革を通じ、時間あたりの生産性を高めます。すでに7月に開催した「女性活躍推進・ワークスタイル変革フォーラム」をはじめ、ワークスタイルを一人一人が考える場とし、これまでにグループ社員約2,000名が参加し、引き続き全国の事業所に展開していきます。さらに働き方を変えるスキルを身に付ける「スキルアップワークショップ」を10月2日から、約5,000名のグループ社員を対象に開始します。
さらに多様な人財の活躍に何が必要かをチームに分かれてグループ各社社員による社内研究プロジェクトを通じ、JALグループ内での実現に向けた提言を行います。他企業や大学など産学官との連携も深めます。