アメリカ国防安全保障協力局(DSCA)は、2015年10月6日、国務省がスペインへ、MQ-9 Block 5無人機と部品、サポートなどを、対外有償軍事援助(FMS)で輸出することを承認したため、この輸出案を議会へ報告しました。
スペイン政府は、MQ-9 Block 5無人機4機と搭載GPS/慣性誘導装置(EGI)20基、移動地上管制局(MGCS)2基、マルチ・スペクトラル・ターゲティング・システム(MTS-B)5基、合成開口レーダー・リンクスAN/APY-8 5基などと各種部品、訓練、サポートなど推定総額2.43億ドル分の輸出をアメリカ政府に求めています。
スペインはMQ-9を国土安全保障、平和維持、平和執行、暴動対策、テロ対策に使用します。この売却により、スペイン軍の情報収集・警戒監視・偵察(ISR)能力が向上し、NATOやアメリカ軍との相互運用性が増し、アメリカの国益とも合致しているとDSCAは評価しています。また、地域の軍事バランスを変化させることもないとしています。