2015年10月30日、F-35AライトニングIIが初めて飛行中の機関砲射撃試験を、カリフォルニア州エドワーズ空軍基地(AFB)で実施しました。
射撃試験を実施したのはF-35A「AF-2」で、機内に搭載するGAU-22/A 25ミリ・ガトリング砲を使用し、30連射を1回と60連射を2回行いました。GAU-22/Aは4砲身のガトリング砲で、F-35Aの左インテイク上に搭載されています。機体のステルス性を損なわないよう、射撃時以外には砲口はカバーされています。
F-35A「AF-2」は、エドワーズAFBで機関砲を搭載する量産機と同じように機体構造が強化され、射撃試験の第1フェーズとして約3ヶ月間にわたり13回の地上射撃試験を実施してきました。今回の飛行試験は射撃試験の第2フェーズ開始を意味します。
また、2016年からはミッション・システムをフルに実装したF-35A量産型で機関砲システムの試験が開始され、次世代戦闘機のセンサー・フュージョン・ソフトウェアやヘルメット・マウンテッド・ディスプレイなどと統合され、空対空、空対地両方における有効性が実証されます。2017年のF-35計画システム開発・実証フェーズ完了時に、F-35の機関砲システムは作戦使用可能になります。