新関西国際空港は2015年11月10日、関西国際空港と大阪国際(伊丹)空港の運営権売却(コンセッション)の優先交渉権に、オリックス、ヴァンシ・エアポートコンソーシアムとし、国土交通大臣の承認を得たと発表しました。2015年11月に基本協定を締結、2015年12月に運営権を設定と実施契約の締結、2016年3月末に事業移管します。
事業計画では、航空系事業で航空会社をはじめとするマーケティング機能の強化、インセンティブスキームの見直しなど戦略的な料金設定などを通じ、さらなる路線誘致、格安航空会社(LCC)や貨物航空会社の拠点化を促進するほか、非航空系事業では、インバウンド旅客のニーズにマッチした国際的に知名度の高いブランド、関西特有の店舗の誘致、商業エリアの回遊性の向上に資する旅客動線の最適化などターミナルレイアウト見直しを通じた商業事業の収益増加をめざします。
伊丹空港では、ターミナルビル改修を引き継ぎ、ビジネス旅客の需要に対応し、迅速、効率的な物販・飲食店舗の運営を行います。空港のインフラ機能と競争力の維持、向上では、設備投資総額は、約9,448億円、年平均で約215億円を見込んでいます。
なお、優先交渉権者のオリックス、ヴァンシ・エアポートコンソーシアムの構成は以下の通りです。
■オリックス、ヴァンシ・エアポート コンソーシアム(ORIX・VINCI Airports Consortium)
代表企業:オリックス
主なコンソーシアム構成員:VINCI Airports S. A. S.
その他の構成員:アシックス、池田泉州銀行、岩谷産業、大阪瓦斯、大林組、オムロン、関西電力、紀陽銀行、京都銀行、近鉄グループホールディングス、京阪電気鉄道、サントリーホールディングス、ジェイティービー、滋賀銀行、積水ハウス、ダイキン工業、大和ハウス工業、竹中工務店、南海電気鉄道、南都銀行、西日本電信電話、日本生命保険、パナソニック、阪急阪神ホールディングス、みずほ銀行、三井住友信託銀行、三菱東京UFJ銀行、民間資金等活用事業推進機構、りそな銀行、レンゴー