アラスカ航空は2011年11月9日、バイオ燃料を利用した旅客便の商業飛行をシアトル/ワシントンDC(ロナルド・レーガン・ワシントン・ナショナル空港)線、シアトル/ポートランド線で開始しました。使用する燃料は使用済みの食用油から精製されたバイオ燃料で、約20%を通常の航空燃料に混ぜて使用しています。アラスカ航空ではB737型、ホライゾン航空ではDHC-8-400型を今回のバイオ燃料フライトに利用、合計75便を運航します。
今回の試用では、通常の運航と比べて約10%の温室効果ガス排出の削減が見込まれています。これはおよそ26台分の車を1年間運転しない場合と同じ削減量。全ての便に20%のバイオ燃料を混ぜた場合、年間で約6万4000台の排出量削減、または2万8000軒の家庭への電気供給の削減と同規模と試算されています。
ただし、アラスカ航空では今回の試用ではSkyNRG社からバイオ燃料の供給を受けたものの、アメリカ西海岸にはバイオ燃料の供給体制が整っていないと問題点も指摘しています。