オーストラリア空軍(RAAF)のKC-30空中給油機が、2015年11月30日にカリフォルニア州のエドワーズ空軍基地(AFB)に到着し、12月3日からF-16との空中給油試験を開始しました。
これは同盟国軍の空中給油機とアメリカ空軍機の共同作戦を可能にするためのもので、RAAFのKC-30やアラブ首長国連邦(UAE)空軍のA330 MRTT、イタリア空軍のKC-767が、アメリカ空軍のF-16やF-15、A-10、B-1に空中給油する認証を取得する最初の試験です。
これらの給油機はすべてアメリカ空軍機標準のフライングブーム式空中給油システムを装備していますが、アメリカ空軍のKC-135やKC-10はブームオペレーターが窓から受油機を見ながらブームを操作するのと違い、コクピットから3D画像を見ながらフライ・バイ・ワイヤでブームを操作します。
RAAFのKC-30は、すでにプローブ&ドローグ方式ではF/A-18への給油認証を取得し、2015年にはF-35へのフライングブーム方式での給油認証も取得しています。RAAFのKC-30は今後、F-16やF-15、C-17への給油試験を実施し、2016年春にはイタリア空軍のKC-767、夏にはUAE空軍のA330 MRTTも試験に参加し、2016会計年度中に完了する予定です。