第一管区、海氷情報センター開所 航空機・巡視船・衛星の観測情報を提供

第一管区、海氷情報センター開所 航空機・巡視船・衛星の観測情報を提供

ニュース画像 1枚目:第一管区海上保安本部 千歳航空基地所属 おおわし1号「JA723A」
© 第一管区海上保安本部
第一管区海上保安本部 千歳航空基地所属 おおわし1号「JA723A」

第一管区海上保安本部は2015年12月22日(火)、「海氷情報センター」を開所しました。オホーツク海など海氷が発生する海域を航行する船舶の海難事故を防止するため、航空機、巡視船艇、関係部署による海氷観測、協力機関から情報を収集した上で、航行警報、海氷速報など海氷の分布状況について情報提供を行います。

第一管区海上保安本部は、所属する航空機を使用し、1月から4月ごろにかけてオホーツク海南西海域などで目視観測を随時実施するほか、千歳航空基地に所属する固定翼機に本部職員が同乗し、目視観測のスケッチや写真撮影を随時実施します。千歳航空基地にはおおわし1号「JA723A」、おおわし2号「JA724A」、えとぴりか1号「JA861A」、えとぴりか2号「JA862A」の固定翼4機が配備されています。

また、稚内、紋別、根室海上保安部、網走、羅臼海上保安署、花咲の各分室では12月から4月にかけて事務所から海氷目視観測を毎日正午に実施します。巡視船艇でも1月から4月ごろにかけて目視観測を行うほか、砕氷能力を備えた巡視船「そうや(PLH-01)」に本部職員が同乗し、搭載するベル212「JA9575」から目視観測や写真撮影、流向流速計による流況調査、水温塩分計による調査を2月頃に行います。

「海氷情報センター」では、このほか気象庁の航空機観測や衛星ひまわりの解析画像、宇宙航空研究開発機構(JAXA)のだいち2号の画像、東海大学情報技術センターの衛星SuomiNPP、北見工業大学の衛星NOAA、北海道大学のドップラーレーダーが解析した人工衛星画像、陸上施設や船舶による目視観測の情報を一元的に集約、分析・整理し、ホームページやファックスなどでも情報提供します。

なお、2014年度シーズンは港内結氷が最も早かったのは12月23日の根室、終日は3月17日の花咲でした。

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