30年前に戦死のイスラエル空軍F-4搭乗員の腕時計が家族のもとへ

30年前に戦死のイスラエル空軍F-4搭乗員の腕時計が家族のもとへ

ニュース画像 1枚目:イスラエル空軍のF-4ファントム
© Israeli Air Force
イスラエル空軍のF-4ファントム

1982年7月24日に搭乗していたF-4ファントムがシリアで撃墜され、戦死した兵装システム士官(WSO)の遺品となった腕時計が、モサドの秘密作戦で回収され、33年ぶりに家族のもとへ帰りました。イスラエル空軍が2016年1月18日に紹介しています。

Aharon (Araleh) Katz少佐は、1982年7月24日、Gil Fogel大尉操縦のF-4の後席に搭乗し、シリアの地対空ミサイル陣地を攻撃するために出撃しました。しかし、F-4は返り討ちにあい撃墜されKatz少佐は戦死し、Fogel大尉は捕虜となってしまいました。

2年半後にFogel大尉は帰国し、Katz少佐のフライトスーツ、礼拝のための帽子などが家族に戻されましたが、飛行学校卒業時に受領した腕時計が30年以上行方不明のままでした。

イスラエルの諜報機関「モサド」とイスラエル空軍は、腕時計を捜索するチームを結成し、ついにKatz少佐のシリアルナンバーが刻まれた腕時計をシリアで探し出し、家族のもとに届けました。イスラエルでは国家に殉じた兵士と家族を、決して忘れないことを基本的な柱にしています。

なお、どのような手段で回収されたかは、誰にも明かされないそうです。

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