KC-46A、初めてF-16に燃料を給油

KC-46A、初めてF-16に燃料を給油

ニュース画像 1枚目:F-16CとコンタクトするKC-46A EMD-2。翼端にはドローグ・ポッドも装備している。
© Boeing photo / Paul Weatherman
F-16CとコンタクトするKC-46A EMD-2。翼端にはドローグ・ポッドも装備している。

2016年1月24日、アメリカ・ワシントン州上空で、ボーイングKC-46Aペガサスが、初めて空中給油に成功しました。これは低率初期生産(LRIP)を決めるための空中給油実証試験、マイルストーンCの開始を意味します。

KC-46Aは、シアトルのボーイング・フィールドを離陸し、高度2万フィートでF-16と会合し、ボーイングと空軍のオペレーターが何度かF-16と接続して給油が可能なことを確認しました。そしてリンジー・ムーン曹長が、56フィート(約17メートル)のブームを操縦してポジションについたF-16のレセプタクルと接続し、1,600ポンドの燃料を給油しました。給油が終わると自動的にポンプが停止し、ムーン曹長はスムーズにブームを引き込みました。

機体前方のオペレーター・ステーションからブームを操縦してF-16に接続したボーイングのオペレーター、リッキー・ケーラー氏によると「ブームは非常に安定し、まるで自分の腕を伸ばしたようだった」と話しています。

今回試験を実施したのは、2015年9月25日に初飛行した試作2号機(EMD-2)「N462KC」で、これまで32回飛行し、今後C-17やF/A-18、A-10、AV-8Bなどとの空中給油試験を実施します。そのほかEMD-1の767-2C「N461FT」は2014年12月の初飛行以来260回以上の試験飛行を実施し、2016年末までにはEMD-3とEMD-4も試験飛行に加わります。

KC-46Aは2011年2月に179機を導入する契約が結ばれ、2017年8月までに18機の準備が整うよう計画されています。

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