「史上最大」が飛び交う2011年-巨大発注をまとめてみました

「史上最大」が飛び交う2011年-巨大発注をまとめてみました

今年を振り返るにはまだ少し早いかもしれませんが、このところ航空会社の航空機購入で「史上最大」が連発されています。何がなんだか分からなくなる前に、今年飛び交った「史上最大」を振り返ってみたいと思います。

まず、2011年の「史上最大」の幕開けを飾ったのはインドの格安航空会社(LCC)のインディゴ。LCC、レガシーキャリアを問わず人気のA320型180機を1回で発注して「あっ」と世間を驚かせました。

でも、もう、コチラは過去のこと。さらりと塗り替えたのがエアアジア。こちらは航空ファンの注目も高いパリ・エアショーでA320neoを200機発注、勢いのあるLCCの力強さを見せました。

ところがこれを上回ったのが、アメリカン航空。発注機数は737シリーズ200機とA320型260機。2013年から2022年まで約10年間に受領、オプションを含めた最大機数は925機。驚愕の機数を超えるには「1000」機が基準になりそうです。

こうなると、エールフランスKLMが発注したA350XWBと787を合わせて50機の確定発注、オプションを含む110機が色あせてきます。いやいや、これも十分すぎる大型発注です。

先日は中東パワーも見せつけられました。1社に対しての発注金額になりますが、エミレーツが777-300ERを50機発注し、金額が史上最高の1.4兆円と、小さな国の国家財政にも匹敵しそうな勢いです。

最新の大型発注はインドネシアのLCC、ライオン・エアが開発中の737MAXを201機、737-900ER型29機にオプション150機。ボーイング1社への発注ではエミレーツを上回る約1.6兆円と史上最高額になりました。201機というのもLCCらしく、アメリカン航空のボーイングへの発注も上回り、アジアのLCCの雄、エアアジアの機数も上回るという念の入った機数はなんともお見事です。

今年も残すところあと40日ほど。まだまだ航空ファンを沸かせる「史上最大」の巨大発注があるか、注目されます。

■2011年の大型発注
・インディゴ:A320 180機
・エアアジア:A320 200機
・アメリカン航空:737シリーズ 200機、A320 260機、合計460機(オプション含む:925機)
・エールフランスKLM:A350XWB、787シリーズ 50機(オプションを含む:110機)※A350-900 43機、787-9 30機を2024年まで
・エミレーツ航空:777-300ER 50機
・ライオンエア: 737MAX 201機、737-900ER 29機(オプション含む:380機)

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