航空機パーツ製造を手がけるアメリカの大手、ハネウェルがユナイテッド・テクノロジーズに対して合併を提案していた件について、2016年3月1日、同社はさらなる交渉は行わないと発表しました。ユナイテッド・テクノロジーズが交渉に前向きでないことが、打ち切りの理由です。
ユナイテッド・テクノロジーズは規制当局の認可が得られにくいこと、顧客へのメリットが少ないとの考えを示していますが、ハネウェルはこの見解には同意しないとの考えを示しています。また、両者の合併で、より多くの効率化や収益拡大のチャンスがあるとの考えですが、交渉を望まない相手に提案を押し付けることは、ハネウェルの規律に矛盾すると、提案取り下げの理由を説明しています。
ユナイテッド・テクノロジーズは、ハネウェルの発表を受け、「規制上の障壁、顧客のマイナスな反応とあわせると、適切な判断です」とコメントを発表しています。
ハネウェルの提案については、ボーイングが両社ともにティア1サプライヤーであったことから、「事態を注視する」とコメントを発表していました。