鳥取県消防防災航空隊、ヘリコプターでの救助訓練中に隊員の負傷事故

鳥取県消防防災航空隊、ヘリコプターでの救助訓練中に隊員の負傷事故

鳥取県は2016年3月17日(木)、鳥取県消防防災航空隊の救助訓練中に航空隊員の負傷事故が発生したと発表しました。

事故が起きたのは3月16日(水)14時20分ごろで、鳥取県三朝町の中津訓練場で救助訓練中に発生しました。訓練時、隊員が救助者を吊り上げる「ホイスト」の操作を行っていたところ、緩衝材の役割を果たすフックの免震ダンパー「ホイストフックダンパー」とフック格納部分に右手人差し指を挟んでしまい、指先を骨折する全治1カ月の怪我を負いました。

鳥取県は事故原因として、要救助者を収容する役割の隊員は、吊上者の安全確保のため、収容直前まで可能な限りワイヤーの位置を調整するものの、今回は収容作業後半までホイストダンパー部分を持っていたところ、フック格納部分まで手が届いてしまったことから発生したものとしています。

今回の事故は、航空法の規定で「航空機による人の死傷事故は国土交通大臣への報告義務」があるものの、今回の事故の程度は対象外とされているため、「航空事故」や「重大インシデント」には該当しないともしています。

鳥取県では、消防防災航空隊のヘリコプターが2015年12月から新機体のアグスタ・ウェストランドAW139、機体番号(レジ)「JA31TA」となったことなども踏まえ、改めて救助装備などを使用した活動全体について検証を行います。

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