国土交通省は羽田空港機能強化方策の一環で、東京都心上空を飛行する新しい航路の説明会について2015年12月11日(金)から2016年1月31日(日)までのべ47日間、東京、神奈川、埼玉の18会場で第2フェーズの説明会を開催、各会場合計で約5,100人、意見数は約4,500件を集めました。2015年7月21日(火)から9月15日(火)に開催した第1フェーズと合わせると、説明会には約11,000人、意見数は約10,500件となりました。
第2フェーズの説明会は第1フェーズでの意見を踏まえ、都心上空を飛行する経路の見直しが提案された背景などの説明、上空を飛行する実際に近いかたちで飛行機の見え方や音を体験できるコーナーを設け、騒音対策、安全対策について方向性を提示しました。寄せられた意見には引き続き、落下物への不安が寄せられ安全対策が引き続き求められ、高度を引き上げるといった運用上の工夫、騒音への心配で防音工事の実施を求める声がよせられています。
これを受け、航空局では飛行経路案を一部修正します。これは陸域全体への騒音影響を小さくし、周辺の飛行場に離着陸する航空機との安全間隔を確保するねらいです。このため、好天時は到着経路の進入を開始する高度を引き上げて東側に移設し、A、C滑走路ともに到着経路を一部変更します。
航空局では今後、環境影響に配慮した方策を2016年夏までに策定し、住民との対話を通じたフォローアップを行い、新飛行経路の運用方法を定めていきます。この方策は、飛行経路の運用方法の工夫、環境対策、安全対策の3本柱です。特に環境面では、静かな航空機の使用を促すため空港使用料体系を見直しすることや、防音工事、安全対策では外国機を含む対策や落下物対策に重きを置いて検討します。
■羽田空港のこれから