JAXA、極超音速エンジンでマッハ4飛行状態のアフターバーナー燃焼に成功

JAXA、極超音速エンジンでマッハ4飛行状態のアフターバーナー燃焼に成功

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2016年4月21日(木)、同機構がすすめる極超音速旅客機技術の開発の一環として、極超音速ターボジェットエンジンのアフターバーナー燃焼試験に成功したと発表しました。

JAXAは2013年に秋田県の能代ロケット実験場で、エンジン内部でマッハ4飛行状態を再現した環境で燃焼実験に成功、2014年に宮城県の角田宇宙センターで行った実験では、マッハ4飛行状態を再現した高速気流中でエンジンを動作させる実験に成功していました。

今回の燃焼試験は2016年2月から3月の間、角田宇宙センターで実施され、マッハ4飛行状態における極超音速予冷ターボジェットエンジンのアフターバーナー燃焼に成功しました。エンジンに供給した液体水素燃料に空気予冷効果があることを確認すると同時に、アフターバーナー動作時には2000ケルビン、約1727度という高温での燃焼を実現できることを確認しました。

JAXAは今後、エンジンに入ってくる空気流を圧縮する「インテーク」や、エンジンの中核部分である「コアエンジン」の作動状態を調整し、推力向上を目指す予定です。

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