バニラエア、国際線旅客の誤誘導で再発防止策 代表取締役を減俸

バニラエア、国際線旅客の誤誘導で再発防止策 代表取締役を減俸

成田空港を拠点とするバニラエアは、2016年4月17日(日)、JW104便で国際線旅客を国内線到着口に誤誘導した件で、4月22日(金)に国土交通省航空局長に報告書を提出しました。

この事態について、バニラエアでは原因を3つ、あげています。1つは、駐機場送迎バスの配車、運行するバス会社で、配車担当者がJW104便がダイバート先の中部国際空港から到着したことから国内線と誤認識し、運行指示を出していました。要因は、バニラエアからバス会社へ運行指示の変更が電話のみで行われ、正確に伝わっていなかったとしています。

また、2点目としてバス配車から駐機場、バス到着口までの動線上でエラーに気づく仕組みがなかったこと、3点目に不具合の未然防止を目的とした定期会議などを設定しておらず運行管理状況の品質管理体制の確立が不十分だったとしています。

このため、バス会社に送付する駐機場送迎バスのオーダーシートを内際区分について視認性を向上しました。また、当日のオーダー時、当日の駐機場変更などによる変更指示時は電話のみでも可能としていたが、FAXでの実施に変更します。また、便情報について相互確認を実施します。

さらに、4月28日から実施する対策として、到着バス担当者を新たに設置し、配車前にバス運転手と相互確認を行い、未然防止を図ります。4月21日からはバス運転手はバス到着口に到着する前に、バス会社内で国際線、国内線の最終確認を実施しています。

不具合発生の未然防止を目的とした定期的な会議の場も新たに設け、継続的に委託業務の実施状況の確認を行う。初回の会議は5月に開催を計画しています。

なお、バニラエアでは、航空局から厳重注意を受けたことから、石井知祥代表取締役会長、五島勝也代表取締役社長をそれぞれ1カ月、減俸20%の社内処分を行います。

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