空自スクランブル発進、2015年度は873回 前年減も中国機対応は増加

空自スクランブル発進、2015年度は873回 前年減も中国機対応は増加

統合幕僚監部は2016年4月22日(金)、2015年度の緊急発進の実施状況を発表しました。これによると、スクランブル発進の回数は2014年度と比べ、70回減となる873回となりました。2014年度は航空自衛隊が対領空侵犯措置を開始して以来、57年間で過去2番目に多い回数を記録しましたが、これは下回りました。

推定を含む緊急発進回数の対象国・地域別の割合でみると、中国機が最も多く約65%の507回、次いでロシア機が約33%の288回でした。中国機は前年から107回の増加、ロシア機は前年から185回の減少でした。

方面隊別のスクランブル回数は、北部航空方面隊が2014年の286回から2015年は205回、中部航空方面隊が102回から50回、西部航空方面隊が87回で変わらず、南西航空混成団が468回から531回となりました。中国機へのスクランブルの増加が南西航空混成団の増加となりました。

なお、領空侵犯は2015年9月15日(火)に、ロシア機と推定される航空機が北海道根室半島沖上空を領空侵犯した事例があります。この際は、空自のF-15戦闘機が2機、F-2戦闘機が2機、のべ4機が緊急発進し、通告を実施しました。

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